円生院の境内のご案内
ご本尊を中心とした円生院の境内をご紹介
国宝の長弓寺本堂(円生院を含む各塔頭で管理)や、日々住職が祈りを捧げる護摩堂など円生院にはさまざまな見どころがあります。
円生院にお祀りされている仏様も併せてご紹介します。
境内のご案内
護摩堂
Gomadou
長弓寺の赤い欄干の蓮池を左手に本堂までの小坂を登ると左側に見えてくるのが円生院の護摩堂です。
お堂の前には龍の口から水が流れる手水舎があります。
この水は本堂の裏手の井戸より沸く地下水が長弓寺の本尊の観音様の下を通り流れ出たものです。
手や口を清めて、お参りください。
ご本尊 不動明王
Fudoumyouou
護摩堂に鎮座されているのが円生院のご本尊、不動明王です。
「おふどうさん」と呼ばれ、古来より多くの信仰を集める不動明王は、仏様の中心に位置づけられる大日如来が姿を変えた仏様です。
恐ろしい憤怒の姿であるのは、あらゆる悪を粉砕し人々を力強く導き救済する大いなる慈悲のあらわれなのです。
右手に剣を握るのは、われわれ自身の煩悩と外から押し寄せる障りを断ち切ろうとする姿をあらわしています。
羂索という縄を持つのは仏道に引き入れて導くためです。
大日如来
Dainichi-nyorai
宗派が真言宗である一般のご家庭の仏壇の中央に祀るのが大日如来です。
大日如来は真言宗の中心となる仏様であり、他のすべての仏さまは大日如来が姿を変えたものであり、私たちも大日如来と同体なのです。
円生院では大日如来の御前でご先祖様のお供養をおこないます。
弘法大師
Koubou-daishi
平安時代、宝亀5年(774年)に御誕生された弘法大師 空海は、どの時代においても脚光を浴び続けています。
それはお大師さんの業績や御心が高野山だけはなく、世の中に生き続けているからに他なりません。
護摩堂の前にはお大師さんが唐の都より持ち帰られた法具、五鈷杵がお祀りしています。
五鈷杵をなでた手で、自身の体に当ててみてください。お大師さんの功徳をいただけます。
国宝 長弓寺本堂
Main temple building
棟上弘安二年(1279)長弓寺本堂は鎌倉時代後期建築の名刹とされ、和洋の中に新様式の大仏様をとり入れた新和様の仏堂です。
森を背景にした檜皮屋根の曲線が鎌倉の名刀を思わせ、技術、意匠の細部に至る心遣いが洗練された美を生み出しています。
中世建築技術は日本の建築史上最も意欲に満ちた輝かしい時代とされており、長弓寺本堂はその代表的な建築物です。
本堂の拝観も受け付けております。
拝観料:500円
招福観音菩薩
Shoufuku-kannon
観音様は世の中の人々の救いを求める声を聞くとただちにそれを救うとされる、慈悲深い仏様です。
あらゆる願い事を叶えるために現世利益の仏様として広く信仰されています。
円生院の観音様は特に招福観音菩薩として親しまれています。
延命地蔵菩薩
Enmei-zizou
山門を入ってすぐ左手にはお地蔵様をお祀りしています。
地蔵菩薩はお釈迦様が入滅してから、弥勒菩薩が成仏するまでの間、衆生を救済することを託された今を生きる人々に寄り添う仏様です。
こちらのお地蔵様は水子地蔵として親しまれておりますので、ぜひ健やかに長寿を全うできるようにという願いを込めてお参り下さい。